イチケイのカラスはHEROのパクリ!?違いや似てるポイントを徹底解説!

イチケイのカラス HERO パクリ

 

ドラマ「イチケイのカラス」がHEROのパクリでは?という話題が拡がっています。

初回視聴率が13.9%と好スタートを切ったドラマ「イチケイのカラス」。

SNSには「面白かった!」という声と同じくらい多く「HEROのパクリ」というコメントが投稿されています。

果たして「イチケイのカラス」はHEROのパクリなのでしょうか?

「イチケイのカラス」と「HERO」との違いや似てるポイントを徹底解説します。

 

イチケイのカラスはHEROのパクリっぽいと話題に

 

「イチケイのカラス」と似ているといわれているのが木村拓哉さん主演のドラマ「HERO」

2001年1月に「イチケイのカラス」と同じフジTVの月9枠で放送された型破りな検事・久利生公平を主人公にしたドラマでした。

平均視聴率34.3%と月9ドラマの中でも群を抜く高視聴率を記録した名作。

何回も再放送され、続編ドラマも放映されたので世代を問わず誰でも知っているドラマですね。

 

同じ裁判をベースにしたリーガルドラマで、風変わりな主人公・入間みちお(竹野内豊)が登場する「イチケイのカラス」がパクリっぽいと話題になるのは予想されたことです。

やはり、SNSにはこんな投稿がたくさん寄せられていました。

 

やはり、主人公の役柄に関する部分がそっくりでパクリだという指摘や全体的なイメージに関するコメントが多かったようです。

 

また、テーマ音楽に注目するなど鋭いこんな指摘もあります。

 

但し、「HERO」と似ていてパクッていると云われてきたドラマは過去にもありました。

 

HEROの存在が偉大すぎるだけに、裁判をベースにしたドラマが「HEROっぽい」と言われることは避けられないのかもしれませんね。

イチケイのカラスとHEROが似てるポイントは?

では、具体的に「イチケイのカラス」と「HERO」のどこが似ているのかのポイントを整理してみましょう。

 

主人公の人物設定

「イチケイのカラス」の入間みちおと「HERO」久利生公平の似ているところを並べてみましょう。

・ユニークで服装がカジュアル

入間みちおは常にコッパンにチョッキですし、久利生公平もラフなジーンズにダウンジャケット

2人ともかなりカジュアルです。

 

・学歴が高校中退で中卒。

2人とも大学検定試験で資格を得て司法試験に合格し、入間みちおは弁護士を経て裁判官に、久利生公平は検事にと、共に司法の道へ進みました。

 

・ふるさと納税返礼品と通販

入間みちおは裁判官室にふるさと納税の返礼品を山積していますし、久利生公平は通販で運動器具をたくさん買って使っていました。

 

・組んでいる女性の態度

入間みちおと同じ部署の裁判官・坂間千鶴(黒木華)と、久利生公平と組まされた事務官・雨宮舞子(松たか子)は共に堅物。

最初は組まされたことに警戒や不満を持ちますが、後に尊敬することになります。

 

・徹底的に真実を掴もうとする

入間みちおは裁判官として判決を下すため、久利生公平は検事として罪状を明らかにするため、真実を掴むまで知恵を絞り、労苦をいとわない姿勢が共通しています。

 

出演者が被っている

「HERO」で検察事務官だった小日向文世さんが、「イチケイのカラス」ではベテラン裁判官です。

ふだんはお茶目なおじさん風のキャラでも、実は正義感の持ち主という人物設定まで同じですね。

 

第一話のゲスト江波代議士役を演じた勝村政信さんは、「HERO」ではエリート検察官・江上達夫でしたね。

役柄ですが、プライドが高いが臆病で人を見下す癖があるというキャラは受け継いでいました。

 

職場の事務室の設定

「イチケイのカラス」は東京地方裁判所第三支部第一刑事部、「HERO」は東京地検城西支部。

どちらも支部で一般の市民に起こる事件を担当しています。

そのせいか事務室が古めかしく、「HERO」で登場する城西支部の検事が使っている事務室は、すりガラスの付いた木製ドア。

「イチケイのカラス」に至ってはそのドアさえなく、書記や事務官のいる部屋と境目がありません。

こういう質素な事務室が、主人公やその周りにいる登場人物や職場の雰囲気を暗示している感じがします。

その辺を狙ったセットの造り方が共通ですね。

 

事件解決の手法

主人公がオフィスを飛び出し現場で足を使って事件の真相を掴もうとする姿は「イチケイのカラス」も「HERO」も共通ですね。

その行動の意図を最初は周囲が理解できずに、協力されなかったり抗議を受けたりするパターンも同じ。

しかし、ひとたび真相の一部が実証されたりすると、主人公を懐疑的に見ていた周囲の人ほど応援するという展開は「HERO」のお決まりで、すでに「イチケイのカラス」1話でもありましたね。

イチケイのカラスとHEROはどこが違う?見どころは?

 

「イチケイのカラス」は「HERO」と似ていることは間違いありませんが、明らかに違う部分もあります。

それは「イチケイのカラス」の結末にも関係する「HERO」との相違点です。

 

HEROとの違いはココ

まず核心に入る前に、主人公・入間みちおの経歴をもう少し詳しく知っておく必要があります。

「HERO」の久利生公平は、鍋島 利光(児玉清)東京地検次席検事に見い出され、城西支部に移動して来た型破りな検事でした。

鍋島は組織内に力を持っていて、久利生公平が鍋島から信頼されていることが前提にあるのが、ドラマ「HERO」の設定でした。

 

一方、「イチケイのカラス」の主人公・入間みちおは、刑事事件で無罪を勝ち取る敏腕弁護士だった11年前にある事件で挫折しています。

バッチを捨て弁護士を辞めようと思っていた時に駒沢義男から「裁判官になりませんか?」と誘われたのがきっかけでした。

駒沢義男は30件も無罪判決を出し、「冤罪はつくらない」をモットーにしている裁判所のお荷物判事。

入間みちおは駒沢義男の矜持(きょうじ)に憧れ、駒沢義男は入間みちおの「真実を知るまでとことん調べつくす」態度に敬意と期待を持っています。

 

主人公・入間みちおの社会の評価とファンクラブ

「HERO」で久利生公平の味方は鍋島ですが、城西支部の検事や事務官が初めから久利生公平を理解していた訳ではありません。

東大出のエリート・江上達夫検事は、中卒の久利生公平を明らかに見下していましたし、最初は事務官の雨宮舞子(松たか子)さえ敬意を払っていませんでした。

 

しかし入間みちおの方はと云うと、転勤してきたばかりの板間千鶴(黒木華)を除けば職場の「イチケイ」のメンバーからは人柄は理解されています。

傍聴マニアが作った「みちおファンクラブ」なるツイッターブログもあって、なかなかの人気者。

「イチケイ」の中にも秘書官の石倉文太(新田真剣佑)のように、その「みちおファンクラブ」に入っていてみちおファンを公言する者までいます。

この辺は、入間みちおのキャラクターがコミカルで面白く親しみやすくダサいのに対し、久利生公平がカッコイイ鋭さが表に出ている違いによるものだと思います。

 

組織内に因縁の敵がいる

「イチケイのカラス」には1話から入間みちおを警戒し、潰そうとしている人物日高亜紀(草刈り民代)が登場しています。

日高亜紀は坂間千鶴を使って入間みちおを監視する最高裁判事。

11年前に入間みちおを奈落の底に落とした張本人の裁判官です。

日高亜紀こそが、このドラマ「イチケイのカラス」の結末で闇を解くカギとなる人物になりそうなのです。

一方「HERO」にも高城東京高検人事課長のように、後に最高検監察指導部長になって劇場版で久利生公平の処分を通告する人物もいましたが、黒幕と云う程の天敵ではなくヒールくらいでした。

 

見どころは?

ドラマ「イチケイのカラス」の見どころは原作漫画のテーマ・坂間の成長物語を引き継ぎつつ、ドラマ独自のテーマとして裁判所組織や裁判所のあり方に一石を投じようとしているところです。

・ 原作のテーマでもあった坂間千鶴の成長を手助けする入間みちおの優しさ。

・ 最高裁判所判事日高亜紀と入間みちおとの因縁の結末。

ここに注目して下さい。

裁判にかけられる個々の事件についてもドラマ独自の展開を期待したいですね。

 

似ていると言われて来たドラマは過去にもあった。

 

そう云えば、「HERO」以外にも「イチケイのカラス」のモチーフになっているドラマはあったような気がします。

・ 徹底的に現場で実証実験していたのは、むしろ「99.9」では?

・ 原作と同じで同僚女性を成長させるのは、むしろリーガルハイ?

こんな推測をしながら「イチケイのカラス」を見たら楽しそうですね。

まとめ

 

イチケイのカラスはHEROのパクリでは?という噂は、原作もあり独自の展開も期待されることからどうやら違っていたようですね。

「原作がきちんとあるのでHEROのパクリではないし、面白い作品です」という声もあります。

イチケイのカラスの初回放送を見ると、やっぱりタイトルにも含まれている「カラス」がキーワードになりそうですね。

♪~カラスなぜ鳴くの~、そりゃカラスの勝手でしょ~♪