この記事ではドラゴン桜が「ありえない」と言われている話題について、現実には不可能で嘘なのかを徹底調査していきます。
16年ぶりのドラマ化で再び世間からのスポットライトを浴びているドラゴン桜。
圧倒的なカリスマ性を持つ元不良の弁護士・桜木建二(阿部寛)が生徒たちを導き、たった1年で東大合格を目指す大胆なシナリオは、嘘とわかっていても惹き込まれる魅力がありますよね。
とは言え一見ありえそうな説得力があるのも事実で、本当に現実には不可能でありえない話なのか、原作が誕生した経緯などにも触れつつ見ていきましょう!
ドラゴン桜はありえない!?ツッコミの声多数!
友達に薦められ 『ドラゴン桜』 を今更ながら読了
『最低偏差値から一年で東大合格』物語はフィクションならではの面白さとしても
東大受験に関わらず役立ちそうな受験勉強の仕方のノウハウが詰まってる
言われてみればそのとおりだよって感じでどれも本当に当たり前のことなんだよね pic.twitter.com/pAeIyDJbdW— Kostner (@yasyakonju) January 9, 2018
阿部寛さんの迫真の演技で、東大合格も夢ではないという妙な説得力を感じるドラゴン桜。
とは言えフィクションの漫画をドラマ化した作品なので、冷静な視聴者からは「ありえない」という声がチラホラ聞こえてきます。
ありえない派の声
SNSなどで挙がっている「ありえない」派の声をご紹介します。
偏差値30台の落ちこぼれを、1年で東大合格なんて無理、不可能。
リアル版ドラゴン堀江でも、MARCや早稲田レベルの潜在力が元々ある人でも受からなかった。
偏差値30台って不良であり、更生させるだけでやっとだよ。
皆さんなかなか手厳しいですね(笑)
まあ実際のところ東大の偏差値は最も低い学部でも67.5で、しかも私立大学の入試とは違い、東大入試は文系で5教科8科目、理系で5教科7科目が必要とされます(私立大学は3教科が一般的)。
偏差値30台から1年でこのハードルを超えようというのは、どれだけ楽観的に見積もってもありえないと思うのが普通でしょうね。
元々の潜在能力が東大生レベルで、勉強を全くしていなかった人とかであればまだしも、勉強が苦手で偏差値30台の人はなおさら厳しそうです。
ドラゴン桜を信じる人も!?
ところがドラゴン桜の話は三田紀房さんの原作はもちろん、阿部寛さんをはじめドラマキャストの演技力も相まって妙に説得力があるため、中には現実の話だと信じてしまう人もいるようです。
勿論それは「現実っぽく」見える技巧が使われているからなのだが。
ドラゴン桜のような「劇的な修行を積んで一発逆転!」みたいなストーリーはみんな大好きですし、実写化されると尚のこと現実味のある話にも感じられます。
「これなら自分にもできるのでは」と思って、「ありえないと思いながらも信じたい」のが実際のところなのでしょうね。
「ありえないところが良い」との声も?
実際にはまずありえなさそうなドラゴン桜の話ですが、現実に東大に受かるかどうかより、そこに込められたメッセージ性や展開の面白さにこそ価値があるという声もあります。
だがそうした受験テクニックより、社会に騙されないために騙されない社会を作る人間になれ、そのために勉強は必要だと諭したことに意味があると思うんだよな
だけど実は生きていく上で何がダメで、何が大切なのかを受験勉強を通して教えている
大学受験を経験した事ある人ない人どちらも心に響くはず
阿部寛さんが演じる主人公の桜木建二の言葉は重みがある名言ばかりで、御託ばかり並べて諦めるよりも行動することの大切さを教えられます。
話としてはフィクションかもしれませんが、そこに込められたメッセージの価値は現実にも通じるところが多くありますね。
ドラゴン桜は現実には不可能で嘘なのか徹底調査!
目標がすでに実現しているかのように行動することで、
目標を真に達成できるのだ。(ドラゴン桜) pic.twitter.com/X07njD8sbX
— 心に響くかも?漫画・アニメの名言集 (@meigenmanga_100) January 26, 2018
フィクションとして「ありえない」と一笑に付す人も多いドラゴン桜。
とは言え「事実は小説よりも奇なり」という言葉もありますし、現実に全く不可能で嘘な話なのか、ここからは詳しく調べていきましょう。
担当編集の実体験に基づいている!?
実はドラゴン桜のエピソードは、作者の三田紀房さんの担当編集だった佐渡島庸平さんの体験が少なからず影響しています。
ドラゴン桜の連載開始時に
「底辺校から1年で東大合格なんてありえない!担当編集者はなにしてるんだ?東大ナメてるのか??」
みたいな声に対して
「担当編集者ですが、僕は東大卒です」
って答えて、東大受験のノウハウを三田さんに提供してた佐渡島さん @sadycork のエピソードがめっちゃ好き
— 塩谷 舞 mai shiotani 💭 (@ciotan) November 30, 2017
佐渡島庸平さんが「東大は甲子園に行くより簡単」と語ったことに三田紀房さんが興味を抱いて、ドラゴン桜という物語が誕生したそうです。
一見ものすごく簡単そうに聞こえますが、冷静に考えると甲子園出場も相当にハードルが高いので、比べれば確かに東大合格の方が簡単な気がしますね(笑)
とは言え佐渡島庸平さんは”最強の進学校”とも言われる灘高校の出身なので、ドラゴン桜の生徒たちとはスタートラインが天と地ほどの差があります。
やはりドラゴン桜のような奇跡は全くの嘘で、現実には不可能な話なのでしょうか。
「リアルドラゴン桜」と呼ばれる人がいた!
ありえないフィクションとして語られるドラゴン桜ですが、実は「リアルドラゴン桜」と呼ばれるエピソードを持つ人物が現実に存在します。
泉忠司 Tadashi Izumi
独自の教育理論と歩んできた実人生から「リアルドラゴン桜」と呼ばれ、コミック『ドラゴン桜』12巻(講談社)でも紹介される。『歌って覚える英文法完全制覇』をはじめとする「泉忠司の完全制覇シリーズ」は大学受験参考書シリーズで確固たる地位を占める。 pic.twitter.com/5h9l74O1EH
— 泉 忠司 【億万長者量産プロジェクト】 (@izumi_tadashi) May 17, 2017
1972年香川県高松市生まれ。偏差値30から半年で全国模試1位に。
ケンブリッジ大学留学、早稲田大学British Studies研究所客員研究員を経て、
横浜市立大学、青山学院大学、日本大学などの講師を17年に渡って歴任。
東大へ進学したわけではありませんが、偏差値30から半年で全国模試1位はまぎれもなく東大レベル!
泉忠司さんの著書である『歌って覚える英文法完全制覇』などの大学受験参考書シリーズは有名で、まさにドラゴン桜のような画期的な思考法・勉強法で道を切り拓いてきた人物です。
泉忠司さんが仮に東大を受験していたら高確率で合格していたであろうことから、ドラゴン桜の奇跡は不可能ではなく、ありえなくもない話だと言えますね。
もちろん泉忠司さんのようなケースは稀かと思いますが、決してただのフィクションではないことがわかります。
ちなみに泉忠司さんは「ドラゴン桜のモデルとなった人物」と勘違いされがちなのですが、正しくは「ドラゴン桜のような逸話を持つ人物」です。
まとめ
ドラゴン桜の名言って社会人になってからもホントに響くものが多いね pic.twitter.com/WWXa2ryOKM
— りょすけ@フルリモートバンドメンバー募集! (@uzC7U4BO12UlcTY) May 24, 2020
ということで、ドラゴン桜が「ありえない」と言われている話題について、現実には不可能で嘘なのかについてまとめてお届けしました。
原作はフィクションなので限りなく実現不可能に近いドラゴン桜ですが、「リアルドラゴン桜」と呼ばれる泉忠司さんがいることから、決して「ありえない話ではない」と言えます。
まさに嘘のような現実の話が存在するわけで、ドラゴン桜の勉強法でそのまま東大合格を実現するような話も、いつか出てくるかもしれません。
とは言えドラゴン桜の奇跡は主人公の桜木建二があってこそな気もするので、作中で語られている思考や行動・勉強法だけ真似してもかなり厳しい気がしますね。
今まで勉強してこなかったおバカが高校から勉強始めて東大に受かるなんてあり得ない。
可能性は0。不可能。
良い話を聞いてよしやるぞとか画期的な勉強法がどうたらとか無駄無駄無駄。
東大生舐め過ぎ。