青森山田の監督がロングスローを邪魔!?妨害やツバ吐きの言い訳を検証

高校サッカーの炎上事件

 

山梨学院高校の優勝に終わった第99回の高校サッカー選手権。

決勝で破れた青森山田高校の黒田監督が「ロングスローの邪魔をした」と話題になっています。

他にも妨害やツバ吐きといった行為が確認され、物議を醸している黒田監督。

この記事ではそんな青森山田高校・黒田監督によるロングスローの邪魔、そして妨害やツバ吐きに対する言い訳について、動画や画像を元に検証していきます。

青森山田の監督がロングスローを邪魔!?言い訳を動画で検証

まずは青森山田の黒田監督による行為で一番物議を醸している、ロングスローの邪魔について動画で検証していきましょう。

 

邪魔①:ボールを相手の反対方向へ投げた!?

青森山田の黒田監督が行ったとされるロングスローの邪魔、1つ目がコチラ。

タッチラインを割って出たボールを拾った青森山田の黒田監督。

ロングスローを投げようと走り寄ってきた山梨学院の選手に対してはボールを渡さず、その反対方向へとボールを投げています。

意図的な邪魔とも思える行為に、走り寄ってきた山梨学院の選手も戸惑っているように見えますね。

 

この妨害とも見える行為に対する、青森山田の黒田監督の言い訳はコチラ。

映像をみればわかりますが、私の後方、左手側から背番号5番の選手(サイドバック)が歩み寄ってきていますので、彼がスローインを投げることも十分想定できる状況だったと思います。

ボールが出た地点はゴールまでの距離がかなり遠かったので、この場合はサイドバックが投げるのがサッカーの通常です。

なので、私は5番のサイドバックが投げるのだろうと思い、ボールをその方向に転がしました。

ただその直前、ロングスローを投げる背番号8番の選手が右側からも近づいていましたが、そのタイミングでは8番の選手はボールとは違う方向(後ろ)を見ていたので、私は5番の選手の方にボールを転がしたのです。

引用元:青森山田サッカー部・黒田剛監督インタビュー 「マナー問題は誤解。あのとき起きたことは偶然だった」

 

この黒田監督の発言を受けて、もう一度動画を見返してみてください。

 

・黒田監督はボールを拾った時に右手側を向いていて、サイドバックの選手は見えていない

・黒田監督は走り寄ってきた山梨学院高校の選手を一瞥してからボールを反対方向へ投げた

ということがわかるかと思います。事実と食い違っていますね。

 

黒田監督は「映像を見ればわかりますが」と語っていますが、黒田監督は映像を見ているわけではないので、ボールを拾った時点でサイドバックの選手がどこにいるかはわかっていないんです。

わかっているのは黒田監督が拾ったボールを投げようと走り寄ってくる選手がいること。

その上で反対方向にボールを投げた行為は、ロングスローの邪魔をしたと受け取られても仕方ないと思います。

 

邪魔②:ロングスローの軌道上にわざと立つ!?

青森山田の黒田監督が行ったとされるロングスローの邪魔、2つ目がコチラ。

ロングスローを投げようとする山梨学院の選手の軌道上に、黒田監督が立って邪魔しているように見えますね。

山梨学院の選手は黒田監督のギリギリ目の前を通り、ロングスローを投げています。

 

続けざまに妨害と見える行為への、青森山田の黒田監督の言い分はコチラ。

まず前提として、当然、私はラインからボールが出た位置から投げるものだと思っていました。

しかし、いくらか前方から投げたため、最初に私が立っていたところを偶然横切ってスローする形になったのです。

私が彼に近寄っていって、何か妨害したということではありません。

私はスロワーを振り返ったわけでもなく、ずっと腕を組んでピッチを見ていましたのでスローインを見てもいません。

意図的に妨害などできるはずがないのです。

引用元:青森山田サッカー部・黒田剛監督インタビュー 「マナー問題は誤解。あのとき起きたことは偶然だった」

 

この黒田監督の発言を受けて、動画を拡大して見返していただけますか?

 

「スロワーを振り返ったわけでもなく」と語った黒田監督ですが、チラリと横を向いて「山梨学院の選手がスローインの態勢に入ったことを確認している」ことがわかります。

さらに言えば、仮に「ラインからボールが出た位置から投げるもの」だったとして、これからスローインを行おうという時に黒田監督はライン際へ近づいているんです。

妨害する意図がないならその場に立っていれば良いわけで、ライン際に近づけばいずれにせよ移動の邪魔になることはわかりますよね?

この行為も「青森山田の黒田監督がロングスローを邪魔した」と解釈されて仕方ないと言えます。

ロングスローの邪魔以外にも!?青森山田の監督の妨害行為

ロングスローの邪魔と思える行為以外にも、青森山田の黒田監督はこんな妨害行為を行っています。

 

なるべく画像を拡大して見ていただければと思いますが、明らかにボールがラインを割っていないんですね。

もちろんプレーが途切れていないボールに選手以外が触れることは禁止されています。

先程のロングスローの邪魔は山梨学院のプレーを遅らせるためでしたが、こちらは逆に青森山田のプレー再開を少しでも早めるための行為。

山梨学院の選手からすれば、「青森山田を有利にするための黒田監督による妨害行為」であることは間違いありません。

 

青森山田の監督はピッチにツバ吐きまで!行為の言い訳は?

青森山田の黒田監督はピッチにツバを吐く行為もしており、こちらは意図的なものと認めています。

実際に、うがいのために口に含んだ水やつばを吐いてしまったことは事実ですし、見苦しい映像がテレビを通じて映ってしまったことはお詫びしなければなりません。

引用元:青森山田サッカー部・黒田剛監督インタビュー 「マナー問題は誤解。あのとき起きたことは偶然だった」

ツバ吐きに関しては潔いなと思いましたが、その後に語った言葉はやや疑問符のつくものでした。

 

理由は衛生上の問題?

青森山田の黒田監督がツバ吐きをした意図として語った言い分がコチラ。

ただ実際、医学的には「ウイルスが付着したつば」や、うがいのために口に含んだ水は衛生的には飲んではいけないと医者からも指導されています。

~中略~

医学的な根拠もあり、コロナ禍だからこそ、外に吐くことが健康的・衛生的である、という点もまた理解していただければ幸いです。

 

コロナ禍だからこその配慮というわけですね。

このご時世ですし、理にかなっている言い分に聞こえます。

 

衛生的にOKな行為なのか?

では青森山田の黒田監督の言い分は実際に正しいのでしょうか?

実は2020年4月に、FIFAの医療委員長は「ツバ吐き行為の禁止」を提言しています。

FIFAはさらなる感染拡大を防ぐため、ピッチ上での選手の唾吐き行為を禁止しようとしているという。

FIFAの医療委員会長を務めるドーゲ氏は「フットボールの世界ではありふれた習慣だが、非常に非衛生的だ」とし、新型コロナウイルスが蔓延している状況下では危険性の高い行為だと指摘。

さらに警告の対象となる可能性も示唆している。

「もう一度フットボールを始める際には、最大限避けなければいけないこと。(唾を吐いた選手には)イエローカードが与えられるだろう」

引用元:FIFA医療委員長、唾吐き行為禁止の可能性を指摘 「非衛生的でウイルス拡散を助長」

 

青森山田の黒田監督の言い分と完全に真逆ですね。

黒田監督は「医学的な根拠もあり、コロナ禍だからこそ、外に吐くことが健康的・衛生的である」と語っていましたが、FIFA医療委員長は「ツバ吐きは非衛生な行為である」と断言しているわけです。

黒田監督の主張は全く根拠のない言い分だということがわかりますね。

 

 

さらに言えば黒田監督は試合中に意味なくマスクを外している姿が確認されています。

このような行為をする人が、コロナ禍への配慮を語っていても信憑性に欠けますね。

青森山田の監督によるロングスローの邪魔や妨害・ツバ吐きのまとめ

というわけで、青森山田の黒田監督によるロングスローの邪魔をはじめ、妨害行為ツバ吐きといったアンチマナー行為についての見解をご説明しました。

・ロングスローの邪魔に対して、黒田監督の言い分と実際の行動が食い違っている

・ボールがライン外に出る前に足でボールを止めるのは明らかな妨害行為

・ツバ吐きは衛生上の理由と黒田監督は語っていたが、FIFA医療委員長は「不衛生」と断言

まとめると以上のような形になります。

 

数々のアンチマナー行為の正当性について、論理的に主張しようとした青森山田の黒田監督ですが、「逆に不信感を高める結果になってしまった」と言わざるを得ないでしょう。

高校サッカー屈指の強豪校・青森山田の監督である黒田監督の言動は、世間的な影響も大きいもの。

サッカー部の監督である以前に一人の教育者でもあるので、マナーに則った行動をとって欲しいと切に願います。